デザイナート東京2024へ出展Designer 心映のご紹介


TKCprojectの展示が10月23日から始まります 

 出展参加デザイナー・クラフトマンをこれから紹介していきます 

5人目は、

心映(CHIE)/Designer・Project owner 

WEB

上画像 muura.inc空間ディレクション案件のキッチンスペースの什器設計をしました

エンドユーザーと空間ディレクターの理想を、「出しゃばらず存在するデザイン」に仕上げていくのは、造作家具デザインをする上でとても重要な感覚で構成していかないといけない

造作家具は、内装設計の把握をした上で、置き家具と異なる独特の考えからアイデアを練りつつ、ユーザーである空間デザイナーさんたちのイメージをいかに把握し、イメージ空間に寄り添う形にしていくかが、重要なひとつの要素になる


下画像 大塚家具より依頼された、リビング空間に合う造作家具のリビングボードをデザイン設計した

空間イメージとエンドユーザーの趣味嗜好を把握し、空間のバランスを壁面に落とし込み、構成していく

其々のパーツは、天井の高さの異なりもバランスのひとつと捉えて構成する為、他の住まい空間では、また異なるバランスで構成する必要があるsizeと配置だ

この空間に合う配置の為、カスタムされて、別空間で同じものを頼まれても、ワイドも高さも変わってしまう

それが、造作家具デザインが、内装空間デザインとイコールになる所以でもあるのかなあと

HAFELEのパーツを良く使うのだけど、上画像で見て貰うと解るように、ガラスの光フレームのように光を淵に持ってくる間接照明 これは、ガラス棚を自立させた構造に設計したことで生まれる  これまでHAFELEでは、このやり方をしたことが無かった為、推奨はされていない  

なぜなら本来は両サイドで棚を受け、Glassのバック小口に取付け、手前の木口を光らせる間接照明パーツとして販売しているもので、HAFELE自体も、ガラスを浮かせてこのパーツを使用する構造設計はマニュアルにはないわたしの独自設計だということで、意匠の著作権上公開はしていない

設計図を公開もしていない為、案件としてはこの案件と、以前にLIVING&DESIGNのHAFELE JAPANブースディレクション時の什器のみになる


下画像 独立してすぐ、置き家具デザインをオーダーで頼んでくださったお客様が居て、玄関の角の省スペースに、花台をシンプルなデザインで無垢の素材がいいと注文を請けた「UFOstool」

基本、私はプロダクトデザインではなく、依頼を下さったお客様にオンリーワンの家具をデザイン設計し制作するスタイルでものづくりをしているため、このstoolも木の種類を3種類で制作したプロトタイプとオーダーくださったお客様の住まいにお届けした4点のみしか存在しない

これを製作依頼した工場のCraftsmanさんが、のちにTKCprojectで出会ったウッドターナーの兵庫君のお父さんだという事を知るのは、デザイナート東京に出展が決まってからだった

なんというご縁なのだろう。20年の時を経て、ご縁が巡ってくることをありがたく思う

当時は独立して現在の0556ビルを拠点に始動した矢先で、まだまだ不安が入り混じった若年の時。そんな中で、手をかしてくださった小林さん

その息子さんと出会う事は私の中ではとても大きい出来事だ

このstoolは、ターニングポイントになる家具で、いつも触れるたび、初心を思い出させてくれ、今も事務所の片隅で佇んで、私を見守ってくれている



上記三点のプロダクトデザインはそれぞれ出展展示した家具

私がプロダクトデザインでものづくりをするときというのは、技巧の優れた木工家さんたちに目を向けてもらう切っ掛けを生みたいときや、伝えたいことがある時に制作意欲が出てきて、その素晴らしさを広めたくなる

制作にあたり、意見交換や相談など繰り返していく中で出来上がっていくアルチザンと言われるCraftsmanの技巧の匠さに息を忘れるくらいに見惚れてしまう

いつもデザインするたびCraftsmanの素晴らしさに感動する

私はデザインするたびに、この素晴らしい日々と出会えることに喜びを感じ、尊敬と感動を味合わせてもらっている

この素晴らしい実績ある技術と、つくり手としての向き合う姿勢の尊さを、次の若いCraftsman、そして目指している人たちに繋げていける仕組みを生きている間に創っておきたい

そう思い、TKCprojectというプロジェクトを始めた  

技術あるCraftsmanとの展示会をすることで、もしかしたら興味からでもそこに訪れてくれ、知り合う事から始め、それから、まだ技術が伴わないがCraftsmanを目指す人たち、始めているけど仕事へ繋げるにはどうしていけばよいのかを悩んでいる若い人たちに、伝え、マッチングしていけたらと考えています










心映(CHIE)

Designer・Project owner

0556style corp.

和歌山市生まれ

中央工学校卒業後、現場管理、店舗・内装デザイン家具デザインの実務経験を経て2000年デザイン事務所ateliermagokoroKOBO設立独立。「カジュアルな贅沢を提供していきたい。」をconceptにデザイン実績を重ねる。その後デザイナーをサポートする造作家具の工務店0556styleプロデュース。現在、空間・造作・家具設計を基本実務に、加え若手デザイナー設計サポート、プロデュース業務、特別講師等多方面で活動。TKCprojectオーナー。  

TKC project

設計や木工の技術を持った者たちが考えや想いを持ち、その想いが混ぜ合わさり、創造力や技巧、CreativeまでCompoundすることで、いつの間にかconponentに色彩に富んだモノづくりやコモディティーに物語が生まれ「日常が動きだし、滞っている社会にリズムやテンポが生まれる。」と考える。

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